ネットで情報を集めながら、[ツインソウル ]という実体に近づくにつれて、僕の中で何かが動き始めようとしている…。
その兆候として現れたのは、僕の内側を支配してしまうほどの絶望感であった。
[ツインソウル ]の知識が増えると同時に、まるで遥か遠い記憶の[後悔] が甦るような、そんな息苦しさを感じるようになっていた。
やがては、今まで意識した事のなかった感情がわき上がる…
僕の生き方が間違っていた…
だから、すれ違ったんだ…
やっと見つけることができたのに、もう手遅れだ…
一体、何のために、僕はここに存在しているのか…
そんな絶望感に支配された。
そして、その絶望感は、やがて僕の中で嵐へと変貌する。
怒りや憎しみ、エゴや悲しみ…
そんな[負のエネルギー]が、僕の中を吹き荒れる。
生きてきた中で、自分の犯した罪や他者に与えた涙、そして自分が受けた傷…
もう自分の中から消え去っていたはずの過去の[負のエネルギー]が、幽閉されていた箱が壊されて、僕の中で暴れだしている…。
もう、精魂尽き果てた状態に陥っていた。
僕は闇の中にポツンといる…
そして、僕を取り囲むかの様に、グチャグチャに散りばめられた[負のエネルギー]たち…。
「拳ちゃん、向き合うんだよ。ボクがついてるよ。」
その音なき声だけが、かすかな希望の光であった…

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