目覚める野性

内側で吹き荒れる嵐は、止む気配をみせる事はなかった。  

過去に味わった怒りや憎しみ、悲しみ、不安、恐怖…

そんな[負のエネルギー]が走馬灯の様に映し出され、僕の感情を再びマイナスへと引き込む…

苦しい…

そして、憩いの場所であった喫茶店さえも、癒しの空間ではなくなってしまった。

彼女を感じる度に、僕の中の野性が、彼女目掛けて飛び掛かろうとするかの様な衝動に駆られるようになっていた。

まるで悪魔のように…。

僕が悪魔なら、彼女は十字架。

悪魔の本音は、十字架のチカラに癒されたい。導いてもらいたいのだ。

しかし、それを受け入れた時、悪魔は粉々に粉砕される…。

同様にして、彼女のそばに行きたい自分と、近づくと壊れてしまいそうな自分…。

そんな対極の苦しみと闘っていた。

もうお店には行けない…

行きたいけど、行けない…

悔いはない…

僕は決断した。

今日でお店とお別れしようと…

そして、支払いの時に目があった彼女に笑顔を送った。

ありがとう…

さようなら…

そんな意味を込めて

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