命 再び

また、9月8日の命日が巡ってきた。

へんげちゃんも、我が家で一年を無事に過ごした事になる。

我が家に来たときは、生まれたばかりでとっても小さく、餌を食べてくれるか心配したものだが、一年の成長で逞しく育ってくれた。

今年もつぶちゃんに感謝を込めて、お供えや読経に想いをのせて届けるのだ。

「僕からの想い、いっぱい受け取ってね。」

そして、供養が終わったあとは、とても清々しい気持ちになる。 

つぶちゃんの供養をしながら、僕の心も浄化されているのだろう。

今年も無事に、命日に想いを届ける事ができた安堵の想い。

日頃から向き合っているとは言え、命日に供養を施すのは格別な想いである。

そんな想いに包まれながら、9月8日は過ぎていった。

そして、翌日。

へんげちゃんの様子を見にいくと、また来ているのだ…。

生まれたてのカメが…。

8日には間に合わなかったけど、頑張ってたどり着いたのかも…

僕はまた、飼うことに決めた。

今度の名前は、カメ太ちゃん。

へんげちゃんのお友達が出来た。

しかし、この現象の意味は何なのか…

この謎も、のちに気づきとなって理解する事となる。

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