僕が6歳のとき、姉たちに連れられて観た映画。
映画館を初めて経験した映画。
当時、姉は中学生で、僕は小学1年生だった。
社会的センセーションを巻き起こし、劇場からは長蛇の列が延々と伸びていた。
家族の皆は、刺激の強い映画だけに反対したが、聞かん坊だった僕は希望を押し通した。
姉と同年代の従姉妹と、3人で観る事になった。
従姉妹が僕に言った。
「怖かったら目をつむるんだよ。」
映画館のおばさんも、笑顔で切符を切って迎えてくれた。
超満員の劇場内。
人の多さが、僕の幼心の救いでもあった。
今から何が起きるんだろう…。
自分から言い出してついて来たとは言え、不安はだんだん大きくなっていた。
隣にちゃんと姉が座っている事を確認すると、場内の灯りが消えた。
いよいよ始まる…。
僕の身体は強張った。
そして、ストーリーが進むにつれて、僕の状態も悪化してゆく…。
怖くて目をつむるも、悪魔の声が耳から僕の中に入ってくる…。
もう、早く終わって!
これが正直な気持ちだった。
やがて、映画の悪魔祓いの終了と同時に、幼い僕の闘いも終わった。
姉や従姉妹に大丈夫かと聞かれたが、僕は強がってみせた。
しかし、そんな嘘はその日の夜の内にバレてしまう。
あまりの衝撃に、僕は不眠症になってしまった。
幼い僕の精神状態は、あの映画に大きな爪痕を残される事となった。
それからというもの、
「アレは僕の中にもいるんじゃないか…。」
そんな意識に囚われるようになっていた。
その意識は、今を迎えるまでずっと抱えてきたのである。
そして今、[ツインソウル計画]が始まり、自分の内側と向き合いながら、自分の汚れと闘っていると思うのだ。
やっぱりいた!
自分の中の[悪魔]を見つけるのであった。

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