つぶちゃんの命日が、また近づいてきた9月6日のこと…
我が家の[カメだ!三兄弟]のお世話に向かうと、三兄弟の水槽の横に佇む影が視界に入った。
すぐに視線を向けると、白っぽい何かが素早くガレージの奥へと消えた。
今のは、ネコか…?
今年はネコなのか…?
一瞬の事であったが、子猫としか思えない…。
いや~、ネコともなると、カメを飼育するのとはワケが違う。
僕に育てられるだろうか…。
込み上げてくる不安を、決意へと変換していく…。
また今年も、僕のところに[命]がやって来た…。
4年連続の記録更新…。
胸の内を駆け巡る様々な想いを抱えながら、白っぽい影が逃げ込んだガレージ内を捜索する。
埃と闘いながら、目立ったものを避けていく。
姿はない…
鳴き声もしない…
しかし、必ずどこかに潜んでいる。
途方に暮れた僕は、ガレージのシャッターを開けておいて、また気の向いた時にお帰り願う事にした。
一期一会か…。
しょうがない。
なんだか寂しい想いもしたが、「これでいいんだ。」と納得した。
やがて日も落ちかけてきたので、ガレージの入り口にあるカメ達の水槽内の様子を見ながら、もう一度ガレージの中を探してみた。
いない。
もう、お帰りになられたのだろうか…。
とりあえず食べ物と水を用意し、ガレージの中に備えてシャッターを降ろした。
その夜…
僕の胸の内は、その白い影と一緒に過ごす事となった。
今頃、どうしているだろうか…。

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