ネコニャンの去勢手術を翌日に控えた夜のこと…。
車で移動していると、数日前に[龍神様]が現れた交差点に差し掛かろうとしていた。
燃料計を見ると、燃料があまり無い事に気づく。
[龍神様]の現れた交差点の角にはセルフのガソリンスタンドがあるので、そこで給油することにした。
車を降りてタッチパネルに向かうと、その横に膨よかなサイフが横たわっていた。
すぐにピンときた!
これだ!
つぶちゃんプレゼント!
龍神様からのプレゼント!
[明日のネコニャンの手術費用あげるよ!]
僕は顔を上げて、満天の星空に向かって感謝した。
「つぶちゃん、ありがとう!龍神様、ありがとうございます!」
給油機の屋根の柱に取り付けられた防犯カメラも、笑顔で僕を祝福してくれている。
やっぱり起きた!
三次元から見れば[落としもの]。
でも、
四次元からみたら[プレゼント]なのだ。
僕は給油を終えると、財布を掴んで車を出した。
警察署に着くと受付へと向かい、事情を説明した。
書類作成をしていると、署内の電話が鳴る。
話の内容からすると、どうも落とし主からのようだ。
「ちょうど今、財布を拾った方が届けてくれてますよ。」
要件が伝わると、すぐに電話は切れた。
署員の方が言う。
「金額が8万円近く入っていたんで、2万円位は貰える権利があるんですが、どうされますか?」
「人助けでいいですよ。せっかく拾って貰っても、2万円も減ったら素直に喜べないしね。」
そんなやり取りを交わしていると、若造が慌てて署内に飛び込んできた。
そして、はにかみながら僕に礼を言った。
話をしてみると、知り合いの息子だった。
奇妙なご縁で繋がってるな…。
まぁ、若造の笑顔が見れたし、今日は気分がいいや。
家に帰り着くと、早速つぶちゃんと向き合った。
「つぶちゃん、財布をプレゼントしてくれてありがとう。財布は落とし主に届けたけど、つぶちゃんからの[想い]はちゃんと受け取ったからね。ありがとう。」
すると、それから数日後のこと…。
今度は正当報酬となって、拾った額の倍の金額が僕にもたらされた。
つぶちゃんと向き合い、また感謝の想いを伝えた。
「つぶちゃん、コレって[宇宙銀行 つぶちゃん支店 口座番号 88888888]だね!」
すると…
隣の部屋から流れていたTVの音声が…
*[そのと~り!]
と、シンクロした。
いつも繋がっている。
また、笑顔になれた。
*財津一郎さんが出演されている、[ピアノ売ってちょ~だい!]のCMフレーズ。

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