ネコニャンのケージ内を掃除していると、背中越しにニュースを伝えるテレビ音声が耳に入ってきた。
無意識のうちに手を止めて、テレビと向き合う。
そこでは、アメリカで起きた白人女性警官による、黒人男性への誤射発砲による殺人事件の裁判の様子が伝えられていた。
街頭で繰り広げられている、黒人たちの怒りの様子も併せて映し出される。
この事件は白人と黒人の対立図式となって、社会問題に発展していた。
再び映像は、法廷内の様子を映す…。
証言台に上がる、被害者男性の弟が語り始める…。
「本当に謝罪の気持ちがあるのならば、あなたを許します…。裁判官、可能かどうか分かりませんが、彼女(被告)を抱きしめてよいでしょうか…。」
唐突な、被害者男性の弟の言葉に、裁判官の返答が固まる…。
被害者の弟は、更に懇願する…。
「Please Please…」
その言葉に裁判官は、
「Yes」
と答えた。
鳥肌が立ち、僕の中でバイブレーションが始まる…。
証言台から降りてきた被害者男性の弟と、被告人席から歩みよる元女性警察官…。
二人はゆっくりと、お互いの想いを労わるように抱擁し、法廷内は二人の嗚咽に包まれた。
いや、嗚咽と呼ぶには軽々しい。
これこそが[魂の叫び]であり、抱擁する二人の姿こそが[陰陽統合]の姿なのだ。
被害者男性の弟が抱えた[怒り]…。
そして[憎しみ]…。
彼はその[大きな壁]を乗り越えたのだ。
自身の中の[負のエネルギー]を浄化し、それを[許し]に変えて[真実の愛]に辿り着いた姿であった。
僕が目指している[ツインソウルの統合 陰陽統合]…。
そのゴールを天は、僕に示してくれた。
[これが、お前の目指すゴールだ。]と…。
法廷内は、[宇宙愛]に包まれていた。

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