つぶちゃんの十三回忌を迎えた。
この日を迎えるまでに様々な出来事があったが、それでも一度も欠かす事なく線香とローソクの灯りを手向け、向き合うことができたという事実に感謝である。
腰痛を患い動く事が困難な時でさえ、つぶちゃんを想えば、アドレナリンが痛みを忘れさせてくれた。
これも、[想い]という[愛]の成せるチカラか…。
つぶちゃんがこの世を去ったとき、僕の想いはつぶちゃんに執着していた。
でもやがて、つぶちゃんとの[別れ]を受け入れる事ができたとき、僕の[想い]はつぶちゃんという三次元(姿・形)を乗り越えて、四次元という[想念]の次元で繋がる事ができた。
確かに十三回忌は節目ではあるものの、
僕の命がこの世にある限り、僕たちは[想い]というエネルギーの[糸]で繋がり続ける。
この[想い]というエネルギーの[糸]を、一人でも多くの人に伝えたい。
なぜなら、これが本当の[幸せ]なのかもって感じるから。
その感覚を伝えたい。
この世の中をがむしゃらに生きてきた。
生き抜く為と思い、大切なものを犠牲にしながら…。
気づけば[魂]は傷だらけ…。
そんな、[魂]の傷を癒すきっかけをくれた[つぶちゃんの死]。
つぶちゃんと僕のちょっと不思議なお話が、誰かの傷ついた[魂]を癒せたら…
そんな想いで伝えていきたい。
あっ…
そういえば、今回は[命]がやって来なかったな…。
僕の内側が、
[もう、限界だよ。]
って、無意識に想っているからストップしたんだな…。
内側が外側を創りだすって事かな。
静かに、そして穏やかに、その日は過ぎていった。

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