マイク・タイソンの苦しみ

マイク・タイソンのお騒がせニュースが伝えられた。

飛行機の中で後部座席の泥酔男に絡まれて、その男を殴打したという。

三次元世界(現実世界)での視点はこうだ。

マイクの後ろに座る泥酔男は、最初は記念写真をねだる程度であったが、やがては絡み始めてマイクを挑発し出した。

マイクは紳士的に対応していたものの、あまりにも執拗な男の挑発に耐え切れずに伝家の宝刀を抜いてしまった。

ペットボトルを投げつけられたとの報道もある。

マイクが拳を奮えば、結果は語らずとも見えている。

一方、この事件を四次元の視点から視ると…

泥酔男の中に宿る[魂]は、マイクの中の[怒り]を何とか引き出そうと躍起になっている。

マイクもこの出来事を、何とか[愛]のチカラで乗り越えようと努めるも、最後には[悪魔]によってマイクの中に潜む怒り(悪魔)を引き出されてしまった。

僕はボクシングが好きで、マイク・タイソンの自伝も読み、彼の人生を非常に感慨深く思うのだ。

暴力の蔓延る場所に生まれ落ちるも、救いの神と出会いボクシングで最年少のヘビー級チャンピオンとなる。

しかし、金と名誉に溺れた彼は自滅していく。

そんな彼も歳を重ね、たくさんの出会いや導きを得て、[愛]に生きようとしている姿がとても伝わってくるのである。

実はトラブルはこれだけではなく、先月にもコメディショーを観賞中に情緒不安定男に絡まれていた。

その時男は、所持していた拳銃を取り出し、あわやの事態に直面していた。

その時マイクは、男を落ち着かせて諭し、[愛]のチカラで乗り越えてみせたばかりであったのだ。

彼は明らかに、自身の内側に潜む[怒り]と闘い、[愛]で満たそうとしている。

そして、その闘いによりマイクの内側は[浄化]されて、彼の[成長]となって現れている。 

それでも[天からの刺客]は、マイクのもとへと送り込まれてくる。

「まだまだ、お前の中には[怒り]が残っているぞ。炙り出してやるぞ。」

それは千本ノックのように、マイクめがけて飛んでくるのだ。

今回マイクは、決して殴ってスッキリはしていないはずだ。

何故なら、彼は自分の中の[負のエネルギー]と闘っているから…。

むしろ、今回の事件に胸を痛めているだろう。

[愛]のチカラで乗り越えられなかった自分に対し…

そして、いつまでも続くトラブル(千本ノック)に対し…

「オレの安息の時は、いつ訪れるのか…」

それでも、マイク・タイソンは成長している。 

彼の[命]は輝いている。

鳩をこよなく愛するマイク・タイソン。

彼の中には、大きな[愛]が存在している。

その[愛]を、これからも信じて生きて欲しい。

愛こそが、トラブルから身を守るディフェンスなのだ。

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