つぶちゃんメッセンジャー 再び!

今日もつぶちゃんと向き合う。

今年の夏も、猛暑を予感させるかの様に、日差しは強くなってきている。

毎日、庭のお墓で向き合っている為に、顔は真っ黒に日焼けしている。

その顔の黒さと身体の色のバランスを整える為に、最近では上半身も日光に晒している。

夏が本格化してくると、首に氷嚢をタオルで巻きつけて向き合うのだ。

真夏の炎天下で意識がもうろうとしてくると、内側にビジョンが浮かび上がることもある。

「危険じゃない?」

そんな言葉を耳にする時もあるが、つぶちゃんと向き合いながら、パイプ椅子に腰掛けて[お迎え]を迎えられたなら[グレイトフル・デッド]じゃないか!

そういえば、映画[ゴッド・ファーザーIII]でアル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネ(ボス)が最期を迎えるシーンが、僕の意識の中に深く刻まれている。

マフィアの一家に生まれ、激動の人生を生きてきた男の最期にしては、とってもあっさりとした幕引き…。

最期は、庭で椅子に腰掛けながら、コロッと首が垂れる描写だったと記憶する。

どういう訳か、この[最期]が僕の中に強く残っている。

もしかしたら、パイプ椅子に腰掛けながら、つぶちゃんと向き合いながら[逝く]シナリオが用意されているのかも知れない。

今日も心を鎮め、目を閉じた。

次の瞬間…

僕の指先にハチが…。

「あっ!つぶちゃん来た!」

前回はハエに宿って現れてくれたが、今回はハチに乗って現れてくれた。

いつもの[記念写真]を撮ろうと思うも、またしてもスマホは充電中であった…。

撮影は諦めて、指でハチを摩ってみるが微動だにしない。

前回の、ハエに宿って現れた時は、僕の手のひらをチョコチョコと動き回っていたが、今回のハチはピッタリと僕の指に[貼り付き]、僕の身体の一部のようになっていた。

「動いても大丈夫だな。」

そう判断すると、指にハチをくっつけたまま、スマホを取りに部屋へと向かった。

結局、スマホを充電器から外し、再びつぶちゃんのお墓に戻ってくるまでピクリとも動くことなく、僕と一体となっていた。

そして[記念撮影]でカシャ!

ついでに[動画]もね!

つぶちゃんと僕の[永遠の物語]。

コメントを残す