もう、大丈夫だよ…。

今日もつぶちゃんと向き合う。

ローソクと線香を手にお墓に来てみると、僕の到着を待ち侘びるかのように一頭の蝶が佇んでいた。

蝶といえば、つぶちゃんからのメッセージアイテムである。

目を閉じて向き合っていると、僕の指先に舞い降りたり、二頭で現れて目の前でダンスを披露してくれたり…。

[いつもいっしょだよ]

そんなメッセージを届けてくれる。

しかし、今日は少し様子が違った。

つぶちゃんの墓石の横に着陸して、動く様子を見せない。

手に持ったローソクと線香を手向けた後、蝶を手のひらに乗せてみる。

蝶は手のひらの上で、弱々しくも羽を動かしている。

燃え尽きてしまいそうな、ローソクの灯のように…。

僕の手のひらの上で、最後のチカラを振り絞るように羽ばたこうとする蝶からの[最期のメッセージ]を受け取り、それを見守りながら僕は想いを伝えた。

[よくここに辿り着いたね。もう大丈夫だよ。僕が最期を看取ってあげるから、安心していいよ。]

蝶の姿は雨の爆撃を被り、無惨にも羽はボロボロになっていた。

使っていない水槽の中に蝶を安置して、[その時]を迎えることにした。

夕方には、蝶は羽を広げた姿で動かなくなっていた。

蝶に線香を手向け、想いを届けた。

[僕の想いの中で、癒されてね。]

そして、天は僕に伝えている。

[その蝶を癒すと同時に、お前の内側の傷を癒やせ]と…。

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