今日もネコニャンは元気に廊下を駆け抜け、トイレの紙砂を撒き散らす。
ネコニャンが我が家に来てくれてからというもの、家中すべてに掃除機をかけるのが毎日の日課となっている。
抜け落ちた体毛や、悪さをした痕跡を掃除機で消してゆく。
今時の掃除機といえばスティックタイプとでも言おうか、片手で楽に扱えて非常に便利に進化している。
吸収力も強く、それでいて音は静かなのである。
片手でスッと手に取って、トリガーを握ると軽快にブラシが回りだす。
廊下から掃除に取り掛かり、あの部屋、この部屋と移動していく。
洋間と居間は物がゴチャゴチャと置かれ、それを片付けながらの作業に僕の内側が波たつ。
心を穏やかに保とうと心がけているものの、いつの間にか単調な作業に飽きてきたのか、早く終わらそうと内側が急かす。
そんな内側の[乱れ]は、如実に掃除機の扱いに現れてくる。
手に握られた掃除機は、僕の肉体の一部となり、そして僕の心の状態を映しだす。
トリガーを握る力は増し、掃除機を床に押し付けるように擦りつけ、ヘッド部分をあちこちにゴツゴツとぶつけてしまう。
先ほどまでは穏やかな気分で軽々とかけていた掃除機が、今や重苦しい波動を放っている…。
挙句の果てには、ヘッドとノズルの連結部分のジョイントが破損してしまった。
このように、[心の動き]と肉体は連動している。
[心]のモヤモヤや怒り…
不平や不満…
それらは間違いなく肉体と連動し、病気や怪我や人間関係のトラブルへと発展していく。
そんな内側を綺麗に掃除する為に、今日もつぶちゃんのお墓で向き合うのである。
内側のリセット。
それは一日の終わりに、身体の汚れを落とす入浴と同じなのである。
心の汚れを落とすのである。
つぶちゃんと会話をしながら…。
心を、温かいエネルギーに浸してあげるのである。

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