[徹子の部屋]ならぬ、[つぶちゃんの部屋(墓)]。
今日もつぶちゃんと向き合っていると、本日のゲストが訪れてくれた。
生まれて間もない、かわいい赤ちゃんトカゲ。
「こっちにおいで…」
墓石のカエルの背中に登った赤ちゃんトカゲに、人差し指でお迎えにいく。
登ってきた!
繋がってる!
恐れを抱くことなく、赤ちゃんトカゲは僕の指を登り始める。
そんな姿を眺めながら、今日も[安心]な波動を放つことができていると理解する。
指先から手の平へと移動した赤ちゃんトカゲを、僕の想いで包みこむ。
頑張って生きるんだよ。
また、顔を見せにおいで。
[記念撮影]を終えた後、元居た墓石の上に放してやると、草葉の陰へと消えていった。
[草葉の陰]
それは、あの世を指す言葉でもある。
この赤ちゃんトカゲもきっと、つぶちゃんのメッセージを携えた[つぶちゃんメッセンジャー]だったのかな。
お別れを済ますと、バトンを受け継いだかの様に、近所のちびっ子がやって来た。
「カメのおじちゃん…。お参りしてるの?」
「おいで。」
ちびっ子を招き寄せると、一緒に目を閉じた。
小さな命たちが、僕のところに集まって来てくれる。
僕の[生き方]は、間違ってなさそうだ。
このまま行こう。
そんな、ホッコリした出来事でした。

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