命の泉

暑さ真っ盛りの中、今日もつぶちゃんと向き合う。

この灼熱地獄も、つぶちゃんと繋がりさえすれば[無]となる。

意識は[苦しみ]を乗り越えても、肉体だけは[そこ]に置き去りの為に、容赦ない日差しが肌を焦がしていく。

すると、つぶちゃんにお供えした水を求めてハチがやってきた。

水面に口をつけ、離れようとしない。

この灼熱の中、ハチも命がけなのが伺える。 

ようやく飛び立ったかと思えば、すぐに戻って来ては水を吸い上げる。

実はこのハチ、常連さんである。

僕がお供えの水を毎日交換する事を、ちゃんと理解しているようである。

新しい水に交換が終わると、3匹ほどのハチが交代でやってくる。

ハチたちにとっては、[命の泉]なのである。

僕からのつぶちゃんへのお供え(水)が、こうして他の命の助けとなっている。

僕の[想い]は、プラスのエネルギーとなって循環してる。

なんだか嬉しい気分だ。

暑いから、いっぱい飲んで行くんだよ。

また、明日もおいで。

そんな想いで、ハチを見送った。

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