1989年に公開された、日米合作映画。
主演 マイケル・ダグラス
アンディ・ガルシア
高倉健
松田優作
僕のお気に入りで、5本の指に入る作品である。
また、ラストのエンディングに関してだけならば、ベスト3にも入るくらいに胸を打たれた。
エンディングに向かうラスト5分は、日本とアメリカの国民性の違い、そんな二人の男の[想い]の融合が見事に描かれて、更にハンス・ジマーの楽曲がより一層の深みと味わいを与える…。
僕にとっての、変わることのない名作である。
先日、NHKの番組である[アナザー・ストーリーズ]で松田優作さんが取り上げられていた。
志半ばにして、若くしてこの世を去ってしまった松田優作さん…。
日本を代表する個性派俳優…。
そんな俳優 [松田優作]の、映画[ブラック・レイン]のアナザー・ストーリーである。
見事にオーディションに合格し、[ブラック・レイン]での敵役を掴み獲り、ハリウッド映画に進出を決めた優作さん。
しかし、その時既に優作さんの身体は、癌に冒されていたのである。
念願叶ったハリウッド映画出演の切符と、そして自身の命という[究極の選択]を迫られた彼は、まさに[ブラック・レイン]に命を捧げる覚悟を選ぶ。
周囲に心配をかけまいと、病を隠して…。
そんな優作さんの[魂]や[想い]のエネルギーは、しっかりと[ブラック・レイン]に刻まれ、記録されている。
彼はこの作品の中で[命]と向き合い、そして葛藤と闘いながら、[命]を最大限に輝かせたのである。
そんな壮絶な[輝き]を、もう一度観たくなりDVDをセットした。
いくら時代が変わろうと、この作品の良さは色褪せない。
そして、[松田優作]も輝き続けている。
輝く場所…
それは、
作品の中で…
僕たちの胸の中で…
いつまでも。

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