前回からのつづき…
シロアリの件は一件落着し、あとは保護したトカゲちゃんである。
三日ほど虫カゴの中で様子を観察するも、特別に弱っている様子もないので、いよいよ自然に帰す時を迎えた。
どこに解放してあげようか…。
そんな時は、決まっている。
つぶちゃんのお墓でお別れしよう。
きっと、つぶちゃんが安全な場所へと導いてくれる。
お墓の前で虫カゴのフタを開け、そっと指を中に入れてみる。
指先でトカゲちゃんのお腹を突っつくと、僕の指先に登ってきた。


そっと、墓石に近づけていく…
トカゲちゃんは元気に墓石へと移動して、その奥の供花のところにいたカタツムリちゃんと合流した。

また、元気な姿を見せにおいで。
そんな想いを込めて、小さな命を見守った。
トカゲちゃんも無事に解放できて、これで今回の一件は本当の意味で落着である。
虫カゴにフタを戻し、空となったそれをガレージへと戻しにいく。
虫カゴを元の場所に戻し、顔を上げたとき…
つぶちゃん!
つぶちゃんオーラが微笑んでいた。


平和だな。
この[感覚]を、大切に生きなきゃね。
コメントを残す