前回からのつづき…。
ポストからはみ出し、居心地悪そうに突っ込まれている茶封筒…。
少し鼓動を感じながら、それを僕は引き抜いた。
封筒の宛名書きに視線を送ると…。
英語で書かれている。
来た!
すぐに確信した。
これが僕とJohnny tapiaとの、記念すべき親交の始まりである。
胸をときめかせ、憧れのチャンピオンからの返事を開封する。
早る気持ちで封筒を雑に破らないように、糊付けされた封の隙間に慎重にナイフを差し込み口を開いていく。
そして、中を覗くと…
スチール写真と手紙が入っていた。
まるで少年に戻ったかのように興奮と喜びに胸を躍らせながら、それらを取り出して眺めた。
スチール写真にはサインが入れてあり、先に紹介したダニー・ロメロとのチャンピオン同士の統一戦に勝利して手に入れたベルトを含め、2本のベルトを肩に掛けた写真であった。
手紙は直筆で、鉛筆で書かれていた。
“いつも応援、ありがとう。
こんな遠くからも応援してくれてるファンがいてくれて、俺は幸せだよ。
これからも応援してくれよ。
君と家族が幸せでありますように。
俺の次の試合は、2月13日に決まったから観てくれよ。
お前の友である、
ジョニー・タピアより”
そう書かれていた。
2本のベルトを掲げる笑顔のジョニー。
これからの[幸せ]を象徴するかに思えたが、彼の内側の闇はタイトルを獲得する以上に巨大で深いものであった。
つづく…

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