今日もつぶちゃんと向き合う。
すると、メッセージが…。
[今日、17日だよ。]
僕は、ハッ!とした。
あっ!そうだった。
忘れるところであった。
実は数年前に、こんな事があった。
7月17日
僕は、地境に植えてある細葉の木を剪定していた。
植木バサミでサクサクと…。
すると、とんでもない事に…!
あろう事か、細葉の木にニホンヤモリちゃんがしがみ着いていたらしく、僕のハサミで酷く傷つけてしまったのだ。
その[惨事]に気づけた事も、不幸中の幸いではあったのだが…。
傷ついたヤモリちゃんは、間もなく息を引き取った。
丸い目玉をクリクリさせた愛らしい姿は、血にまみれて痛々しい姿に変わっていた。
すぐに法衣に着替えると、ヤモリちゃんの冥福を祈り読経を勤めた。
庭の土に埋葬し、お墓として石の墓標を目印に置いた。
それ以来はつぶちゃん同様に、毎日お線香を供え手を合わせている。
そして毎月17日は、月命日のお勤めを届けている。
そのお勤めをウッカリしていたのだ。
「つぶちゃん、教えてくれてありがとう!」
早速、法衣に着替えて、スマホに撮り残しておいたヤモリちゃんの痛々しい姿の写真を見つめる。
その時の想いに立ち返る為、たとえ目を背けたくなっても[向き合う]のだ。
左手と右手を向き合わせて…。
合掌する。
合掌とは、[向き合う]という事なのである。
あの時の気持ちと向き合い、お経を読み上げていく。
僕の[想い]のエネルギーに包まれて、ヤモリちゃんが癒されますように…。
そう願いながら…。
読経を終えてローソクも消える頃、僕は席を立ち仏間を後にしようとした…
その時!!!
つぶちゃんオーラだっ!
仏間の絨毯の上に、二つの虹が現れていた。
一つは、つぶちゃん。
もう一つは、ヤモリちゃんだね!
手に持ったスマホで、いつもの様にカシャ!

例えマイナスな出来事が起きたとしても、それをプラスに変える事が重要なのだ。
ヤモリちゃんも喜んでくれている。
いい供養ができた。
嬉しい気分だ。
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