ビッグ・ウェンズデー

1978年に公開されたアメリカ映画。

1960年代初頭、サーフィンに情熱を注ぐ、三人の若者の青春群像を描いた作品である。

彼らは[現実世界]に目を向ける事なく、[今]をサーフィンだけに生きている。

そして、

彼らの共通の[夢]…。

それは、

“水曜日にやって来る“

と云われる”伝説の巨大波”に乗ること。

そんな[夢]に生きる三人の若者に対し、[世の中の波]は容赦なく彼等を飲み込んでいく。 

ベトナム戦争の勃発…

そして、徴兵…。 

主人公が戦争から帰ったとき、

[そこ]にはもう、あの時の[姿]は消えていた。

結婚して家庭を持った者…。

戦死してしまった者…。

かつてのサーフィン仲間は、新たな生き方を強いられていた。

[夢]を脇に抱えていたあの頃から、十数年の月日が流れた頃…。

“巨大な波がやってくる!”

そんな情報が駆け巡った。

その[情報]は再び三人の[情熱]を、

そして[あの頃]の姿を甦らせた。

ビーチで[一つ]となった三人の[想い]は、生きてきた証を証明するように、ボードを波に下ろすのであった。

サーフィンには、哲学のような[学び]や[気づき]が内包されている。

まさに[この世]を生きるとは、サーファーの[波乗り]であると…。 

いくらイメージしたとしても、都合の良い波など来てくれない。

その時々の、

その[波]に委ね、

対応するしかない。

対応力こそがテクニックなのだ。 

人生の大海原…。

イメージなんて通用しない。

その[流れ]に身を委ねるのだ。

チカラを抜いて…。

その[波]を感じるのだ。

何故、僕は[波の上]にいるのだろう…? 

それは、[波]に乗るためである。

波に飲まれる事を恐れるな。

その[波]に乗る為に、[ここ]にいるんだから。

その先には、やりきった君の笑顔が待っている。

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