サンドバッグ

先日、病院で行った血液検査。

その結果は、

何と…。

血糖値の数値が、基準値をオーバーしていた。

「このまま改善をしなければ、糖尿病の薬を飲むことになりますよ。」

先生から、そう伝えられた。

糖尿病予備軍…。

僕はその[列]に並んでいるわけだ。

ボクサー生活を送っていた、若かりし日々が脳裏に甦る。

あの頃の僕は、一体何だったのだろう…。

そんな、過去の僕の姿は見る影もない。

スピリチュアルの世界にどっぷりと浸かり、肉体ではなく精神(内側)に意識が進んだ代償でもあった。

[ツインソウル 計画]が始まってからというもの、肉体をなおざりにし内側の世界だけにフォーカス(集中)してきた。

しかし、決してそれは間違いではない。

そのおかげで、精神性の向上を成すことができた。

ただ、肉体をまとっている以上、その肉体の健康を整えることも重要である事は、常に理解はしていた。

スピリチュアル界での著名な某氏に言われた言葉…。

「肉体と精神のバランスが整ったとき、この世でもっと輝くチャンスが待ってますよ。」

そのバランスを整えるべき時…。

それが、今なのかも…。

僕はボクシンググローブの埃を拭った。

久しぶりに拳にバンテージを巻き、その上をグローブで包み込む。

握りの感覚が、あの頃を呼び起こす。

軽くステップを踏む…。

しかし、

イメージは湧くも、現実は[あの頃]とはほど遠い。

膝の痛み

左肩の痛み

右肘の痛み…。

そんな[痛み]たちに支配された僕の身体…。

それでも僕は、悲観しない。

この[痛み]は、僕の生きてきた証。

僕の勲章。

その勲章を掲げながら、サンドバッグを打ち込む。

あの頃のサンドバッグの[悲鳴]は、今では[せせら笑い]となっている。

インターバルを知らせるタイマーが鳴る。

身体を休めながら、揺れるサンドバッグを見つめる…。

「チカラ落ちたね。でもボクは、あの時のまんまだよ。」

サンドバッグが僕に、そう語りかけているようだ。

あの頃からずっと、このサンドバッグは[強さ]を目指した僕にチカラを貸してくれた。

[強さ]を目指した僕は、やがて衰えて…。

打たれまくったサンドバッグは、今も変わらずあの時のまま…。

僕は思うのである。

[強さ]とは、

打たれ強いことこそが、

本当の「強さ」なのだ。

我々も日々を生きる中、

[サンドバッグ]を目指さなくてはいけない。

叩かれても不平不満を言わず…。

何事も無かったように、

そこに在る。

そんな[サンドバッグ]のように…。

来月の血液検査が楽しみだ。

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