災い転じて福となす

僕には、ある癖がある。

それは、[確認]癖である。

戸締まりやキッチンの火の確認、仕事がらローソクの火の確認…。

用心に越したことはないのだが、僕の場合はちょっと違う。

今さっき確認したはずなのに、ついついまた気になって確認してしまう。

以前にネット記事で読んだ事があるのだが、この症状には立派な[病名]があるらしい。

[脅迫性障害]

なんとも、重苦しさを感じさせる病名である。

この3次元世界的な見解では、そう呼ばれて扱われている。

スピリチュアル的に言うならば、

内側に抱えた[闇]

の現れなのである。

僕の内側の[傷]からの無言のメッセージを受け、僕の肉体は[誤作動]を起こすのだ。

精神科の診断を受けたことはない。

特別、苦にすることもなく、それが僕なんだと[受け入れ]て生きている。

その[闇]は現世に受けた[傷]でもあり、輪廻の中で受けた魂の[傷]なのであろう。

一般的には病院に通い、しかるべき処方を受けて[向き合う]のが通例であろう。 

しかし、内側の[浄化]の旅をする僕にとっては、その[答え]はいつか見つけられるのではないかと思っている。

その[道中]に、必ず[原因]は転がっていると…。

僕の中にある、

そんな[お荷物]のお話…。

[脅迫性障害]という、マイナスのエネルギー。

それを抱える人にとっては[災い]と言えよう。

そんな[災い]を抱えながら、僕は生きている。

車に乗って出かける時も、

ドアを開けて運転席に乗り込み、

エンジンを始動させる。

ここまでの一連の流れはスムーズなのである。

普通ならば車を発進させる流れなのだが、僕の場合はもう一度ドアを開けて車の足元を確認してしまうのだ。

この動作は身体に染み付いているかのように、無意識のうちに身体が動いてしまうのである。

そんな中での出来事…。

その時も、車に乗り込みエンジンを始動させると、いつもの[ルーティン]に従い再びドアを開け、車の足元を[確認]した。

すると…。

前方のバンパーの隅に[影]を見つけた!

はっ!として、車から降りてみると…。

そこには、仲良しのご近所さんの愛犬が、家から脱走してくつろいでいるではないかっ!

良かった~!

そのまま発進していたら、間違いなく[因縁]を生み出していた。

そのワンちゃんは、とっても人懐っこい可愛い小型犬。

いつも人を見つけると、近づいてきて戯れ合いを求める子。

きっと脱走を済ませて、何処かから僕を見つけて近づいて来たと推測する。

とにかく、この可愛い[命]を守れて良かった。

僕の抱える[脅迫性障害]が、ワンちゃんの[命]を救ってくれた。 

災い転じて福となす。

自分の抱える[マイナス]さえも、内側に[愛]を育てれば[プラス]に変換できるのだ。

人はみな[マイナス]な部分を抱えている。

しかし、

それを悲観するでなく、

また、

開き直るでもなく、

ただ[受け入れ]て、

内側に[愛]を育てればよい。

そうすれば、

雨雲の隙間から、陽が差し込むのだ。

雨が虹へと変わるとき…。

龍(傷)は癒されて、

龍神(再生)となるのである。

龍神…。

それは[災い]から、僕を守ってくれる。

つぶちゃんという存在。

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