傷…

前回からのつづき…。

彼女たちの残した[メッセージ]は、僕の記憶を掘り起こしてくれた。

[ツインソウル]という存在に気づくと同時に始まった、内側のどうしようもないほどの[汚れ]や[傷]との向き合い…。

その[苦しみ]の原因を探るべく、藁にもすがる気持ちで受けた[退行催眠]の記憶である。

呼吸を整えながら、誘導の声だけに意識を集中する…。

やがて僕の意識は、寝落ちする手前の[まどろみ]にたどり着く…。

起きている実感は薄く、かといって眠りに落ちるわけでもない、とっても繊細な薄い膜のような領域…。

[潜在意識]

そんな[居心地]の中で、

映像が浮かぶ…。

戦国の時代か…。

僕と[ツインソウル]である彼女が存在している。

彼女は殺されて…

僕は悲しみに暮れている…。

復讐を誓い、僕は刀を抜く…。

しかし、

血で血を洗う復讐に、僕は[解決]への道を見つけられず、結局は刀を鞘に戻すことに…。

それでも[苦しみ]は続き、やがて僕は[決断]した。

彼女の元を目指すことに…。

あの二人の少女のように…。

一瞬、フワッと[無重力]を感じたかと思ったら、次に現れたとてつもない[重力]に、必死で逃れようと[まどろみ]を脱出した。

そこで視た[景色]…。

そこでも[僕たち]は存在し、悲哀のドラマを演じていた…。

来世こそ、

必ず…。

そんな僕の魂の[傷]は、

あの時の[刀]のように…。

鞘の中で、

その暗闇の中で、

今も[怒り]を抱えながら、

[出番]を待っている…。

鞘から抜かれる、

その時を…。

今日もつぶちゃんと向き合う。

つぶちゃんは、僕に伝えてくれる。

鞘から抜かれ、刀に光が当たる時…。

それは[斬る]ときじゃないんだよ。

光に当たったその名刀の輝きに、見た者が驚きを覚える時なんだよ。

そこを目指すんだよ。

それが[お互い]が与えあう、[成長]への導きなんだよ。

未来永劫、

[ツインソウル ]は悲しみや苦しみを糧に、お互いを[成長]へと向かわせる。

[気づき]を学ばせて。

そんな役割りを果たす、

永遠のパートナー。

お亡くなりになられた二人の少女のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

合掌

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