前回からのつづき…。
ちびっ子が僕の前で見せた、執拗にトカゲを捕まえようとする[無邪気]と[残酷]の混ざりあった光景…。
あの[出来事]の意味するものとは…。
その[答え]を教えてくれたのは、やはりつぶちゃんであった。
翌日、
つぶちゃんのお墓で向き合い、
目を閉じると…。
僕の意識に[答え]が浮かびあがる…。
あの[光景]の意味するもの…。
それは[僕の姿]であった。
怯えるトカゲをちびっ子が、これでもかと追い詰める姿…。
それは、
僕の内側に存在している[願望]の映し鏡であったのだ。
既婚者となって現れた[ツインソウル]…
しかし、
何としても手に入れたい…。
過去世から追い求める[獲物]を、またこうして見つける事ができたのだから!
僕のそんな[エゴモンスター]が、映し出されていたのだ。
その[気づき]に至ったとき、僕の[意識]は一気に[変容]へと向かった。
次元上昇へと…。
苦しみの渦にいた頃が甦る…。
彼女が[ツインソウル]と判明したとき、
僕の目の前には、[彼女の家庭]が大きな壁となって立ちはだかった。
その[壁]と向き合うと同時に、僕の内側は[怒り][憎しみ][不安][恐怖][欲望][エゴ]…
そんな[負のエネルギー]の嵐が吹き荒れた…。
この、
[ツインソウル]の彼女と僕の内側の[負のエネルギー]の共鳴…。
すなわち、
[ツインソウル]の彼女が、既婚者となって僕の前に現れたその[景色]とは、僕の内側の[負のエネルギー]の正体が具現化されて現れたのであった。
それを未熟な僕は何とかしようと、その[景色]を引っ掻きまわそうとしていた。
あの時のちびっ子のように…。
既婚者である[ツインソウル]の彼女は、僕の内側の[負のエネルギーや傷]の正体。
すなわち、
僕の内側の一部。
引っ掻きまわすのではない。
[ツインソウル]の彼女を取り巻く環境、そのすべてを包み込むのだ。
クラスの担任を受け持つ先生が、そのクラスにいる不良生徒を摘み出し、排除するのではなく、その不良生徒も含めて自分のクラスなんだと[愛]で全てを包み込んだとき、やがて不良生徒(傷)は再生へと向かう。
そして傷が癒えた時、そこには[愛の芽]が顔を出す。
そんな[包み込む愛]に、僕の意識は変容を遂げたのである。
今、
つぶちゃんのお墓で向き合う僕の内側は、[愛]で満たされている。
そんな僕の目に映る[つぶちゃんのお墓]の景色は、当然の事ながら[愛の景色]なのである。
そして、
そこにやって来るトカゲやカエル…
いろんな虫たち…
墓石の横に生えた草花も、
全てが愛おしい存在となる。
その[意識]を更に拡大させていくと…。
この目に映る景色、全てが僕の[愛の景色]となり、この世界は[僕だけの愛の世界]となる。
そんな、
[僕だけの愛の世界]に存在する、
[ツインソウル]の彼女が生きる[環境]は、僕の愛おしい存在なのである。
そんな、
包み込んで…
そっと見守る…
[真実の愛]
[宇宙愛]へと
僕の意識は上昇したのであった。
長く暗闇を旅してきたモグラは、
ようやく[光]にたどり着いた。
上昇を果たした[光]の世界で、
新しい[景色]が待っている。
[約束の場所]は、この先の未来で待っているんだ。
内側から、[命]の輝きを感じる!

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