旅の終わり ②

前回からのつづき…。

ちびっ子が僕の前で見せた、執拗にトカゲを捕まえようとする[無邪気]と[残酷]の混ざりあった光景…。 

あの[出来事]の意味するものとは…。

その[答え]を教えてくれたのは、やはりつぶちゃんであった。

翌日、

つぶちゃんのお墓で向き合い、

目を閉じると…。

僕の意識に[答え]が浮かびあがる…。

あの[光景]の意味するもの…。

それは[僕の姿]であった。

怯えるトカゲをちびっ子が、これでもかと追い詰める姿…。

それは、

僕の内側に存在している[願望]の映し鏡であったのだ。

既婚者となって現れた[ツインソウル]…

しかし、

何としても手に入れたい…。

過去世から追い求める[獲物]を、またこうして見つける事ができたのだから!

僕のそんな[エゴモンスター]が、映し出されていたのだ。

その[気づき]に至ったとき、僕の[意識]は一気に[変容]へと向かった。

次元上昇へと…。

苦しみの渦にいた頃が甦る…。

彼女が[ツインソウル]と判明したとき、

僕の目の前には、[彼女の家庭]が大きな壁となって立ちはだかった。

その[壁]と向き合うと同時に、僕の内側は[怒り][憎しみ][不安][恐怖][欲望][エゴ]…

そんな[負のエネルギー]の嵐が吹き荒れた…。

この、

[ツインソウル]の彼女と僕の内側の[負のエネルギー]の共鳴…。

すなわち、

[ツインソウル]の彼女が、既婚者となって僕の前に現れたその[景色]とは、僕の内側の[負のエネルギー]の正体が具現化されて現れたのであった。

それを未熟な僕は何とかしようと、その[景色]を引っ掻きまわそうとしていた。

あの時のちびっ子のように…。

既婚者である[ツインソウル]の彼女は、僕の内側の[負のエネルギーや傷]の正体。

すなわち、

僕の内側の一部。

引っ掻きまわすのではない。

[ツインソウル]の彼女を取り巻く環境、そのすべてを包み込むのだ。

クラスの担任を受け持つ先生が、そのクラスにいる不良生徒を摘み出し、排除するのではなく、その不良生徒も含めて自分のクラスなんだと[愛]で全てを包み込んだとき、やがて不良生徒(傷)は再生へと向かう。

そして傷が癒えた時、そこには[愛の芽]が顔を出す。

そんな[包み込む愛]に、僕の意識は変容を遂げたのである。

今、

つぶちゃんのお墓で向き合う僕の内側は、[愛]で満たされている。

そんな僕の目に映る[つぶちゃんのお墓]の景色は、当然の事ながら[愛の景色]なのである。

そして、

そこにやって来るトカゲやカエル…

いろんな虫たち…

墓石の横に生えた草花も、

全てが愛おしい存在となる。

その[意識]を更に拡大させていくと…。

この目に映る景色、全てが僕の[愛の景色]となり、この世界は[僕だけの愛の世界]となる。

そんな、

[僕だけの愛の世界]に存在する、

[ツインソウル]の彼女が生きる[環境]は、僕の愛おしい存在なのである。

そんな、

包み込んで…

そっと見守る…

[真実の愛]

[宇宙愛]へと

僕の意識は上昇したのであった。

長く暗闇を旅してきたモグラは、

ようやく[光]にたどり着いた。

上昇を果たした[光]の世界で、

新しい[景色]が待っている。

[約束の場所]は、この先の未来で待っているんだ。

内側から、[命]の輝きを感じる!

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