朝8時になろうかという時、我が家のチャイムが鳴った。
「朝のこんな時間に誰だろう…。」
玄関へ向かうと、近所に住む小学二年生のちびっ子が困惑気味に立っていた。
前日の日曜日に運動会があり、今日は学校は振り替えのお休みであった。
「どうした?」
そう尋ねると…。
「ヘビが玄関でとぐろを巻いていて、怖くて家に入れない…。」
お父さんもお母さんも仕事に出かけ、おばあちゃんと過ごす中での出来事であった。
この子とは不思議と[共鳴]する部分があり、一緒につぶちゃんに手を合わせたりすることもある。
また、
生きる中で[いい事]があったら、つぶちゃんのお墓に来て[ありがとう]を伝えるように教えると実践する子でもあった。
そんな、
小学二年生とはいえ、[繋がり]の深さを感じる子なのである。
我が家の[亀だ!三兄弟]の事も、いつも興味深く訪ねてくれたりと…。
この子にもまた、[龍神様]のご加護を感じるのである。
そんなちびっ子からのSOSに、僕はすぐさま様子を見に行くことに…。
すると、
玄関傍にそれはあった。
まだ子どものヘビが、とぐろを巻いて居座っているではないか。
ゴミ挟みトングと虫かごを取りに戻ったのちに、いよいよ捕獲をすることに…。
ヘビをなるべく刺激しないように、やさしくトングで挟み持ち上げる…。
すると、
予想に反してヘビはとぐろを崩そうとしないのだ。
おや?
そう思った次の瞬間…
重力に負けて解れたその中から、ヤモリが姿を現したのだ!
正しく、捕獲されたヤモリが圧迫されて息の根を止められ[御馳走]になる瞬間であったのだ。
完全にほぐれたヘビの胴体からヤモリを掴みとり、トングに挟まれたヘビを虫かごに入れる。
ちびっ子の
「ヤモリちゃん欲しいっ!」
そんな言葉を遮って、虫かごに入れたヘビを草むらへと放ちに走った。
その間ヘビは虫かごをよじ登り始めたが、なんとか無事に解放する事ができた。
続く心配は、ヤモリちゃんだ。
僕の右手の中に包み込んだヤモリちゃんは、果たしてどんな状態なのだろうか…。
その指をゆっくり緩めてみると、その中からクリクリした目玉がこっちを見つめていた。
生きてる!
怪我も無いようだ。
良かった。
僕は安堵しながら、ヤモリちゃんを我が家の壁に解放した。
すると、ヤモリちゃんは元気に壁を登っていった。

その後、ちびっ子とおやつを食べながら伝えた。
「今日、キミはヤモリちゃんの命を助けることができたんだぞ。キミが僕を呼びに来たからこそ、ヤモリちゃんを死ぬ前に助けることができた。キミと僕の通じ合う[エネルギー]のチカラで、ヤモリちゃんの命を救ってやれたんだ。」
そう話すと、ちびっ子は笑顔で頷いた。
しかし、
ヘビにしてみれば[御馳走]を奪われた僕に対して[憎しみ]を持つだろう。
一方のヤモリちゃんにしてみれば、命の恩人であり[感謝]しかないのである。
僕の今日の[行い]さえも、そんな[プラス]と[マイナス]のエネルギーに挟まれた[陰陽統合]へ向けた出来事なのである。
そんな[陰]と[陽]のエネルギーに挟まれた僕の[行い]は、サンドウィッチの[具]のようなもの。
それを[天]は、どんな想いで召し上がるのだろうか。
それは、
[ツインソウル統合]への答えでもあるのだ。
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