前回からのつづき…。
Aくんは、次の日も現れた。
話を聞くと、
先ほどKくんと一緒に来て、本日二度目ということらしい。
僕が留守にしていた為に、再び訪ねて来てくれた。
まだ幼い二人にとって、昨日見せた[つぶちゃんと僕の物語]は、かなりのインパクトを与えたようだ。
腰を下ろしてAくんと語りあう中で、それを裏付けする[変化]が現れていた。
今まで自分が捕まえて、死に至らしめてしまった昆虫や爬虫類たちに対する[優しい想い]が芽生えていた。
「ぼくもつながりたいな…」
そんな小さな[命]たちに対する、Aくんなりの[想いのこし]が伝わる。
「もういっかい、つぶちゃんにおまいりしてくる!」
そう言って、Aくんがお墓の前に立ったとき…。
突然、一頭の蝶が僕の胸の前に現れて、僕に[想い]を伝えるかのように踊り始めた。
「Aくん!繋がったぞ!つぶちゃんメッセンジャーが現れた!」
興奮しながらAくんが話かける。
「つぶちゃん、きてくれてありがとう!ちょうちょうさん、つぶちゃんをはこんできてくれてありがとう!」
蝶は二人の間を行ったり来たりしながら、いつまでも舞い続けた。
急いでスマホを取りに行くと、この記念すべき瞬間を撮り残した。
最後は僕の指に着陸した[メッセンジャー]に、二人で感謝とエールを伝えてお別れした。

Aくんは目を丸くしながら、不思議体験に浸っていた。
この経験は間違いなく、この子の心を豊かにしてくれる。
今、小学二年生のちびっ子は、無限大のエネルギー(愛)の扉を開けたのだ。
「Aくん!Well come!」
つぶちゃんが、そう伝えている。
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