パラレルワールド

「ねぇ、パラレルワールドって知ってる?」

今から遡ること、20年ほど前のこと…。

当時勤めていた職場の同僚が、僕に投げかけた言葉である。

その時のシチュエーションも、しっかりと思い出すことができる。

ラーメン屋さんのテーブルで向き合いながら、宇宙やスピリチュアルについて語りあっていた。

当時の僕は、スピリチュアルや占い、オカルトといった目に見えない[何か]に興味は強くあったものの、ほぼリアリストの感覚で生きていた。

したがって、[パラレルワールド]や[宇宙]を語るより、俗っぽい話の方が好きであった。

「せっかく集まったんだから、楽しく盛りあがろう!」

そんなノリで、盛り上げ役でもあった。

だから正直、[宇宙][パラレルワールド]といった会話のテーマは、僕を少し退屈にさせていた。

したがって会話も盛り上がらず、別のテーマに会話は移行していった。

しかし、それから時を経て[ツインソウル]との出会いをきっかけに、僕の意識は[宇宙]へと向けられることとなった。

[答え]を見つけるために…。  

何の[答え]なのかって?

それは、

[僕]という存在の[答え]なのである。

この[命]で何を成し、

そして、

何処へ向かうのか…。

その[答え]探しは未だに続く中で、ふと記憶が甦ったキーワード…。

[パラレルワールド]である。 

自分が意識して生きている[この世界]とは別に、並行して存在する[別世界]が存在しているという。

その[別世界]には、今体験している[自分]とは異なる[自分]が存在しているという。

そんな[並行世界]について、

僕の解釈を綴っていきたいと思います。

人は皆、[自分]という存在をプロデュースしながら生きている。

外側の部分でいうならば、ファッションであったり、またメイクであったり…。

内面的な部分でいうならば、相手に対する[思いやり]であったり、時には[エゴの主張]であったり…。

そして、

[自分]という主人公を創りあげていく。

それは、

ゲームの[アバター]を創りあげるのと同じである。

ゲームでのアバターは、そのゲームの世界を俯瞰(ふかん)して見ることができる為に、どんなキャラクターとして創りあげられているか理解しやすい。

しかし、

この現実世界での[自分創り]は、果たして自分のイメージ通りに創りあげることができているか疑問が残る。

自分の[価値観]で創りあげた[自分]であるが故に、価値観の違う者から見ると全く[別者]に映っていることもある。

自分のイメージ通りにはいかずに。

例えば、

僕のまわりに10人の他者が存在すると仮定したとき、そこには[11種類]の僕が存在していることとなる。

これこそが、[パラレルワールド]なのではないだろうか。

そして、

10人の他者との[縁]の影響を受けながら、僕は[11種類の僕]を行ったり来たりしている。  

それはまるで、鉄道の線路の切り替えポイントのように…。

いったい、どの[自分]が正解なのか…。

いったい、自分は[何者]なのか…?

そんな[試行錯誤]こそが、パラレルワールドという[迷路]なのではないだろうか。

もし、そんな[迷路]に迷ったならば、[真理の道]を選べばいい。

真理の道とは、

[愛]の生じる道。

愛とは、

他を思いやり、

慈しむこと。

そんな自分を創りあげたとき、

[パラレルワールド]という[迷いの世界]は、一つに[統合]されるのではないだろうか。

[ツインソウル ]という存在は、そんな[気づき]も与えてくれた。

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