さようなら…そして、ありがとう。

つぶちゃんの命日(9月8日)を目指して、我が家にやってきたカメたち。

9月8日を[目印]に、三年連続で生まれたてのカメがやってきた。

名付けて

[カメだ!三兄弟]

そんな三兄弟の末っ子が、本日この世を去っていった。

さっきまで、元気に走り回っていたのに…。

突然の出来事であった。

その子は足の裏に擦過傷があり、一週間ほど前から化膿防止の軟膏薬で治療中であった。

今日、傷を確認してみると、やっと新しい皮膚がつくられ膜を張っていたので安心していた。

もう軟膏薬を塗るのを止めても良さそうであったが、その時の僕の判断が[不運]への入り口であった。

[もう少し頑張って、薬を塗っとくか。]

その選択をした僕は、いつものように綿棒の先に薬を塗りつけ患部を覆った。

その次は患部を乾燥させる為に、しばらく水から出てもらい日光浴をしてもらうのである。

それはいつもと何ら変わらぬ、手慣れた流れの筈であった。

しかし、

今日は違った。

傷口の乾燥を待つ間、僕はつぶちゃんと向き合っていた。  

カタコト、カタコトと水を抜いた水槽内を歩く足音が、つぶちゃんと向き合う僕の耳に入ってくる…。

いつしか僕は、その音が止んでいることに気づいた。

[おとなしくなったな…。]

[そろそろ、水の中に入れてやろう。]

そう思い、カメちゃんの様子を見に行くと…。

カメちゃんは薄目を開けて、ぐったりとしていた。

「暑いよな…。さぁ、水の中に戻ろう!」

そう語りかけながらカメちゃんを持ち上げると、薄目を開けていた眼はすっと閉じた…。

首元や手足を一生懸命に摩るも、僕の希望は叶えられることはなかった。

それは

[苦痛]を乗り越えた、

安らかな[眠り]にも思えた。

熱中症であった。

僕が判断を間違えた…。

僕が苦しめてしまった…。

あんなに可愛がっていたのに、

結局最期は苦しめてしまった。

そんな自責の念にかられながら、なんとか心を冷静に保つ。

僕がいつも言う、

[この目に映る景色は、僕の内側の景色]

では、今回の出来事の意味するものとは…。

今、僕の運勢は[大火]の中にある。

そして僕の象徴である[刀]は、その[大火]の中で溶かされ[形]を変えようとしている。

今までの[形]を捨て、新しい[形]へ生まれ変わる為に…。

その[大火]の運気の到来に併せて、僕は[ツインソウル]と出会った。

そして内側の[浄化]の苦しみと向き合うようになっていた。

炎の中で、

[名刀]として生まれ変わるために。

今回亡くなってしまったカメちゃんは、正しく[火の中]で苦しみながら最期を遂げた。

このカメちゃんの[姿]…。

まさしく、僕の今の[姿]なのである。

このカメちゃんを、

僕の[想いの中]で癒すために、

僕の読経で包み込み、

僕の[穏やかな想いの中]に埋葬した。

やがて時が経ったとき、

僕の想いの中で、

カメちゃんは目覚め、

また動きだす。

[ココは居心地いいよ。]って…。

来てくれて、

ありがとう。

いつも一緒だよ。

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