TBS系列で放送されているTV番組、“クレイジージャーニー”でのお話。
地球上に存在する、我々がなかなか知る機会を得ない“地域”や“人物”、または“風習”などを紹介してくれる番組。
今回、そこに登場した男…。
それは、
ミャンマーの国技である“ラウェイ”という格闘技で戦い続ける、“渡慶次幸平選手”であった。
グローブも着けることなく、目潰しや金的以外はほぼルール無用の激しい戦いに身を置く彼は、2018年12月16日に行われた、各地域で勝ち上がって来た猛者たちによるチャンピオンシップで、見事に栄冠に輝いたチャンピオンである。
番組の中、話題が彼の“鼻”に及ぶ…。
彼は、自分の鼻を押して見せる。
潰された彼の鼻は、
まるで柔軟性のあるラバーのように、“抗う”ことなく更にペチャンコに形を変える。
本人曰く、
鼻が折れても、治療に入ると試合ができない。
だから、折れてもそのまま戦い続ける。
それを繰り返すうちに、やがて鼻骨は“行方不明”になったという。
その話を耳にした時、感じたのである。
彼の“鼻”は激しい攻撃に晒され、
それに耐え続けてきた。
やがて“鼻”を支える鼻骨は粉砕され、
その“鼻”は柔軟性に辿り着いたのである。
“鼻骨”という、こう在るべきだという“エゴ”が消え去り、どんな“衝撃”も受け止められる彼の“鼻”は、まさしく僕の目指すゴールである“悟りの境地”なのである。
どんな苦しみも、海の中の海藻のように柔軟に受け流す…。
そんな彼の“鼻”は、
“悟り”という
”次元上昇”なのである。
そんな“メッセージ”を番組から受け取りながら、彼の話は進んでいく…。
彼は自身のファイトマネーで、国の情勢不安に晒される子供たちの為に学校を建設し、ボランティアとして協力している。
彼が過酷な戦いに身を置く理由が、そんな“愛”の上に成り立っている事実に“安心”を覚えるのであった。
彼の顔が腫れ上がったとき、
子供たちは笑顔になれるのである。
彼は格闘家の枠を超えた、
“利他の愛”に生きる、
“HERO”なのである。
渡慶次幸平 とけしこうへい
彼の戦いに…
彼の生き様に…
これからも、目が離せない。

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