姿を現した“悪魔”

僕が“内側の旅”をしながら、気づく事ができた“事実”…。

この目に映る“現実世界の景色”は、心地よいものも悪しきものも全てが、自分の内側に広がる“宇宙”が形をもって映し出されているもの。

我々は、そんな“自分”という“宇宙”を体験しているのである。

たとえ目の前に気に食わない者が現れたとしても、その者を否定する事は自分の“内側(宇宙)”を否定することとなる。

自分の“内側”を否定してしまうと、いつまで経っても“本当の自分”は見つからない。

だからこそ、起きる現実すべてを“受け入れる”のである。

たとえ気に食わない者が現れても、その者は“内側の住人”なのだから。

その者を憎めば、“内側の住人”を憎む事となり、

自分の内側に“怒り”が宿る。

その“怒り”は[悪魔]となり、我々を苦しめる事となる。

[ツインソウル]という存在は、僕を“内側の悪魔”と向き合わせ、その“闘い(成長)”を見守ってくれている。

そして、

ついに“それ”は現実世界に姿を現した…。

11月24日 金曜日

その日に起きた“事件”を記録しておこうと思う。

18時に約束した、カウンセリングの待ち合わせ場所である馴染みのコーヒーショップに向かう。

僕の到着が遅れてしまい、クライアントさんを少しばかり駐車場で待たせてしまう。

お詫びを済ませて、二人で店内へと向かう。

時間的に夕食前とあって店内は空いており、僕たちは店の奥の隅のテーブルに腰を下ろす事とした。

そのテーブルの横には仕切りが作られており、あまり人目を気にすることがないから都合がよいのである。

注文を済ませると、早速カウンセリングに入る。

カウンセリングに集中しながらも、がらんとした店内に一人の男性客が入ってくる姿に目がいく。

いつも不思議と、僕と来店が重なる男性であった。

その店を訪れる度に、時間を問わず見かける常連さんである。

その男性は、僕たちのテーブルの仕切りの向こう側に席をとった。

僕のカウンセリングは進み、クライアントさんを導くための“希望”に繋がる“言霊”を発し続ける。

その男性が席に着いて、10分程が過ぎたであろうか…。

その時…。

突然、店内に大きな“うめき声”が響き渡る…。

「ゔぅぅぅ…」

その“うめき声”は何度も繰り返され、明らかに“異常”を知らせていた。

僕も言葉を止め、“うめき声”に視線を向けると…。

そこには先程入店して来た男性が、顔を真っ赤にしながら立ち上がり、読みかけの新聞紙を両手で握ったまま激しく痙攣し、苦痛に歪んだ姿があった。

慌てて店員の女性が駆けつけるも、その“異様な姿”に言葉を失う。

まるで、映画[エクソシスト]の中で、聖水をかけられた“悪魔”のうめき声のように…。

だんだん激しさを増す彼の“状態”に、僕たちも様子を見守った。

すると、

男性はうめき声と共に仕切りを乗り越え、

その真っ赤になった顔を僕の目の前に運んできた。

その様子を棒立ちとなって、店員さん達も見守っている…。

僕は血走った彼の目を見つめ、冷静に声をかけた。

「どうしちゃったの?」

すると男性は、

まるで何事も無かったかのように席に戻った。

そのギャップに店員さんも我々も、苦笑いでその場を納めた。

その後、

男性は注文したコーヒーを飲み終えると、

「ご馳走様!」

と声をかけ店から出ていった。

この“出来事”の持つ“意味”は、

僕には理解できる。

彼が僕に見せたあの“苦しみ”の姿、

そして“怒り”のエネルギー…。

あの“景色”こそが、僕の内側の“悪魔”が姿を現したのであると…。

結局、彼と僕の来店のタイミングがよく重なるという事は、彼の持つ波動と僕の波動が近い為の“引き寄せ”なのである。

そんな僕の“分身”に憑依した僕の中の“悪魔”が、カウンセリングで発する僕のポジティブな“言霊”にやぐるっている“姿”だったのである。

それは同時に、

僕の中にまだ“それ”は潜んでいる事を意味している。

まだまだ、GOALとはならないのだ。

これから先、

“それ”はまた僕の前に現れるのだろうか…。

ワーナー・ブラザースホームエンターテイメント

THE EXORCIST

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