今日も日課である“つぶちゃんとの向き合い”に向けて、お墓に供えたお花の水を交換し、更にローソク立ての風よけのクリスタルガラスを水で洗う。
準備も整い、
「さぁ、今日も“内側”を浄化しよう!」
と“心の扉”を開けたとき…
“その子”は現れた。
小さな丸っこいものが、お墓の隅から姿を現した。
???
緑色の落ち葉のような…
そこから生えた小さな足…
赤ちゃんカメ…
いや、少し違う…
身体を屈めて顔を近づけてみると…
スッポンの赤ちゃん!
指で摘んで優しく持ち上げてみると、
まだ甲羅もフカフカで柔らかい。

「かわいい!」
と思うと同時に、
「また、来てしまったのか…」
という複雑な想いに駆られる。
「今度はスッポンか…。僕はちゃんと育てられるだろうか…」
少しばかりではあるものの、
不安が顔を覗かせる。
つぶちゃんと“向き合い出して”からというもの、いろんな“命”たちが僕を目指してやって来るようになった。
以前はつぶちゃんの命日をめがけてやって来たが、今回は命日とは関係性はない。
とはいえ、
僕はこの“出会い”にシンクロを感じざるを得ないのである。
その理由は、
昨日のこと…
僕は配信サービスで、一本の邦画を観たばかりであった。
その作品のタイトルは、
“TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ”
である。

お話を簡単に説明すると…
長瀬智也さんと神木隆之介さんが出演している、亡くなった“魂”が地獄から輪廻で脱出し、人間界に戻って“想いのこし”を果たそうとするコメディ作品。
神木隆之介さん演じる主人公の“魂”は、何とか片思いをしていた女の子に想いを届けようと人間界に戻ろうとするも、人間としてではなく“小さな命(畜生)”として生まれ落ちてしまう。
憧れの女性に辿りつけたのに、実は犬に生まれ変わったために気づいてもらえなかったり…
[“命”に宿った“想い”]というロマンチックなテーマを、面白おかしく描いていく…
そんな作品である。
実はこの作品、
僕が“自身のツインソウル”という存在に気づかされ、“苦しみの扉”が開いたときに出会った作品であった。
この作品は、当時苦しみの中にある僕に元気(気づき)を与えてくれた作品であったのだ。
2016年の劇場公開から9年…
今、もう一度観てみたら、
僕はどんな感覚を味わうだろうか…
そんな想いで、もう一度観てみたのである。
そんな中、
今日僕の前に現れた、生まれたてのスッポン君。
昨日観た作品が甦る…
「“この子”には“メッセージ”が宿っている!」
そう感じとった僕は、
小さな水槽と、ご馳走の冷凍赤虫を用意した。
ようこそ!
ボクのところへ!
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